タヌキ
(Nyctereutes procyonoides)

イヌの仲間(食肉目イヌ科)。
・平地から高山まで幅広く分布。都市の公園や住宅地にも住む。
・本州以南のホンドタヌキ、北海道のエゾタヌキの2亜種が分布。
・雑食性で、主な食べ物はミミズ類や昆虫類の幼虫などの土壌動物。
・家族でトイレを共用しフンをためる。ためフンと呼ばれる。
・学名Nyctereutes procyonoidesの意味は、「アライグマのような夜の狩猟者」
※エゾタヌキは北海道の一部に生息する
  • 足跡
・4本の指跡と爪跡が残る。
・歩行パターンはジグザグ。


  • 餌付け問題
・タヌキに餌付けをしてしまうことで、「疥癬(かいせん)」の流行の助長させてしまう。タヌキに餌をやると、栄養状態がよくなり、数が増える。また、散らばって生活しているタヌキが餌がある場所に集まるため、タヌキ同士の接触の機会が多くなり、感染の流行を助長してしまうことになる。

疥癬ヒゼンダニというダニが皮膚に穴を開けてトンネルを掘り大量に寄生する病気。重症化するとだんだん全身の毛が抜けて皮膚がひび割れ、とても痒くなる。最終的に死に至る個体も多い。感染力がとても強い。イヌ、ネコ、鳥、人間にも感染する。

餌付け…故意に餌を与えるだけでなく、人家周辺にゴミを放置すること、お墓のお供え物をそのままにする、ハイキングやキャンプ、バーベキューなどで生ゴミをそのままにしておくことも餌付けとなる。
  • 岩大タヌキ情報
・2021年までは少なくとも2頭のタヌキが岩大キャンパスを利用していた。
(情報提供:岩手大学 Nature Circle けらけら)
・目撃情報も2021年まではあった。
・しかし2022年から一度も撮影できなくなってしまった。おそらく生息場所を変えたのだと思われるが、理由は不明。彼らは一体どこへ行ったのか。

(参考文献:哺乳類のフィールドサイン観察ガイド    文一総合出版
      The Wild Mammals of Japan      松香堂、日本哺乳類学会
      野生鳥獣の保護及び管理        環境省
      いいね!Hokudai           2021年4月19日 #エキノコックスだけじゃなかった!
                         ~キツネへの「餌付け」がもたらす弊害とは~)
      

※岩手大学内キャンパスには多様な動物、植物が生息しています。大学の敷地や植物を荒らしたり、生息している動物の住処等を探したりなどしないようお願いいたします。

お手数おかけしますが、アンケートにもご協力いただければ幸いです。
アンケート↓



2021年2月25日撮影
Nature Circle けらけらより提供
何かのにおいをかいでいる

2021年3月29日撮影
Nature Circle けらけら より提供
2頭のタヌキ


   

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