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  二ホンカモシカ ( Capricornis crispus ) ・ 偶蹄目ウシ科 。カモ「シカ」だが ウシ の仲間。 ・本来ならなかなか目にすることはできない動物だが、現在は郊外の住宅地でも目にすることができる。 ・植物食で、木の葉や草、ササ類などを食べる。冬季には樹皮なども食べる。 ・角は オスメスともに 生えており、シカのように毎年抜け替わることはない。 足跡 ・シカやイノシシに似ている。シカより気持ち太め。 ・歩行パターンは白抜きが前足、黒塗りが後ろ足。 岩大カモシカ情報 ・恐らく 2 頭ほど来ている。 ・昼も夜も関係なくよく来ている。人の存在をそこまで気にしていないのかもしれない。 ・脚を怪我していたり、引きずっているカモシカがよく映る。 具合が悪そうなカモシカが多い 。なぜなのか。 ・撮影用カメラの位置がちょうどカモシカの頭の位置に合うからなのか、よくカメラの匂いを嗅いでいる。 (参考文献:哺乳類のフィールドサイン観察ガイド    文一総合出版       The Wild Mammals of Japan      松香堂、日本哺乳類学会) ※岩手大学内キャンパスには多様な動物、植物が生息しています。大学の敷地や植物を荒らしたり、生息している動物の住処等を探したりなどしないようお願いいたします。 草に興味深々なカモシカ。2022年7月25日撮影。 カメラに興味があるカモシカ。 上段は2022年8月7日、中段は2022年8月4日、下段は2022年9月13日撮影。 若干右足を引きずっているカモシカ。2022年8月4日撮影。 右足を怪我しているカモシカ。2022年9月13日撮影。 お手数おかけしますが、アンケートにもご協力いただければ幸いです。 アンケート↓ https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdTJUqkCqv585DdBj1mgDNexRJY6W815jCGFuqDPZrsMLTxDQ/viewform
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ハクビシン ( Paguma larvata ) ・食肉目ジャコウネコ科。 ・ 元々は東南アジアに生息していた。 いつ日本に渡ってきたかは不明。現在は日本全国に分布している。 外来哺乳類 とされている。 ・夜行性。木登りが得意で、主に樹上生活をしている。 ・雑食性で、昆虫類や小鳥の卵、果実などを食べる。 足跡 ・里山では水の引いた泥場で見つかることが多いが、街中では地面に降りることが少ないため足跡を目にするのは 稀 。 ・爪の出し入れが可能なので、足跡には 爪痕が残らない ことが多い。 ・歩行パターンは白抜きが前足、黒塗りが後ろ足。 被害 ・ 農作物被害 と 生活環境被害 が問題になっている。 ・果実に対する被害が大きい。(モモ、ぶどう、サクランボなど) ・寺社仏閣や家の天井裏などに住み着き、糞尿をする。異臭を発し場合によっては住民の健康にも悪影響を与える。 岩大ハクビシン情報 ・個人的岩大2022年度野生動物御三家(キツネ、アナグマ、ハクビシン)。 ・キツネとアナグマは頻繁に昼間活動しているが、ハクビシンは 夜中だけ しか撮影できていない。警戒心が強めなのかもしれない。 (参考文献:哺乳類のフィールドサイン観察ガイド    文一総合出版       The Wild Mammals of Japan      松香堂、日本哺乳類学会       第Ⅰ章 ハクビシンの基礎知識     農林水産省) ※岩手大学内キャンパスには多様な動物、植物が生息しています。大学の敷地や植物を荒らしたり、生息している動物の住処等を探したりなどしないようお願いいたします。 お手数おかけしますが、アンケートにもご協力いただければ幸いです。 アンケート↓ https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdTJUqkCqv585DdBj1mgDNexRJY6W815jCGFuqDPZrsMLTxDQ/viewform カメラを見るハクビシン。2022年7月2日撮影。 鉄パイプを器用に上るハクビシン。 上段は2022年8月25日、下段は2022年9月1日に撮影。 丸い鉄パイプを渡るハクビシン。2022年9月11日撮影。 フェンスを越えるハクビシン。 2022年6月30日撮影。
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二ホンアナグマ ( Meles anakuma ) ・ イタチの仲間。(食肉目イタチ科) ・ ムジナ とも呼ばれる。 ・主にミミズ類などの土壌動物や小動物を食べるが、雑食性で果実なども食べる。 ・丘陵地から山地の森林に生息し、 地中にトンネルを掘り家族で暮らす 。 ・ 日本固有種 。 足跡 ・前後足とも5本指。特に前足には 長い爪の跡 が残る。 ・歩行パターンは一直線上の「 ハンター歩き 」だが、前後足がずれてつくことも多い。 ・歩行パターンの白抜きは前足、黒塗りは後足。 岩大アナグマ情報 ・2022年、アナグマの家族が撮影された。子供は 2 頭。2頭それぞれ怪我もなく成長し、現在はかなり大きくなっている。彼らのこれからの人生に期待。 ・家族連れで昼間に活動している時がある。人通りが少ない場所のため、安心できるのかもしれない。 (参考文献:哺乳類のフィールドサイン観察ガイド    文一総合出版       The Wild Mammals of Japan      松香堂、日本哺乳類学会) ※岩手大学内キャンパスには多様な動物、植物が生息しています。大学の敷地や植物を荒らしたり、生息している動物の住処等を探したりなどしないようお願いいたします。 お手数おかけしますが、アンケートにもご協力いただければ幸いです。 アンケート↓ https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdTJUqkCqv585DdBj1mgDNexRJY6W815jCGFuqDPZrsMLTxDQ/viewform アナグマの家族。2022年7月3日に撮影。この時はまだ子供も小さい。 アナグマの家族2。2022年7月9日撮影。まだ大きさは変わらない。 アナグマ家族3。2022年7月20日撮影。 昼間に堂々と歩いている。 アナグマ家族ラスト。2022年8月29日撮影。 滅多に人が来ないため堂々としている。 かなり子供も大きくなっている。 エサを探すアナグマ。2022年9月13日撮影。 途中からいきなり毛づくろいを始めた。 2頭でエサを探すアナグマ。2022年9月7日撮影。 リンゴの廃果らしきものを食べている。
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タヌキ ( Nyctereutes procyonoides ) ・ イヌの仲間(食肉目イヌ科)。 ・平地から高山まで幅広く分布。都市の公園や住宅地にも住む。 ・本州以南の ホンドタヌキ 、北海道の エゾタヌキ の2亜種が分布。 ・雑食性で、主な食べ物はミミズ類や昆虫類の幼虫などの土壌動物。 ・家族でトイレを共用しフンをためる。 「 ためフン 」 と呼ばれる。 ・学名 Nyctereutes procyonoides の意味は、 「アライグマのような夜の狩猟者」 。 ※エゾタヌキは北海道の一部に生息する 足跡 ・4本の指跡と爪跡が残る。 ・歩行パターンはジグザグ。 餌付け問題 ・タヌキに餌付けをしてしまうことで、「 疥癬(かいせん) 」の流行の助長させてしまう。タヌキに餌をやると、栄養状態がよくなり、数が増える。また、散らばって生活しているタヌキが餌がある場所に集まるため、タヌキ同士の接触の機会が多くなり、感染の流行を助長してしまうことになる。 疥癬 … ヒゼンダニというダニが皮膚に穴を開けてトンネルを掘り大量に寄生する病気。重症化するとだんだん全身の毛が抜けて皮膚がひび割れ、とても痒くなる。 最終的に死に至る個体も多い 。感染力がとても強い。イヌ、ネコ、鳥、人間にも感染する。 餌付け …故意に餌を与えるだけでなく、 人家周辺にゴミを放置すること、お墓のお供え物をそのままにする、ハイキングやキャンプ、バーベキューなどで生ゴミをそのままにしておくこと も餌付けとなる。 岩大タヌキ情報 ・2021年までは少なくとも 2頭 のタヌキが岩大キャンパスを利用していた。 (情報提供:岩手大学 Nature Circle けらけら) ・目撃情報も2021年まではあった。 ・しかし2022年から 一度も撮影できなくなってしまった 。おそらく生息場所を変えたのだと思われるが、理由は不明。彼らは一体どこへ行ったのか。 (参考文献:哺乳類のフィールドサイン観察ガイド    文一総合出版       The Wild Mammals of Japan      松香堂、日本哺乳類学会       野生鳥獣の保護及び管理        環境省        いいね!Hokudai           2021年4月19日 #エキノコックスだけじゃなかった!                  
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アライグマ ( Procyon lotor ) ・ 食肉目アライグマ科。 ・本来は 北アメリカ大陸 に生息している。輸入された個体が 逃亡 したり 放棄 されたりしたことで、日本各地で野生化した。 特定外来生物 に指定されている。 ・雑食性で何でも食べる。ゴミも食べる。 ・木登りや泳ぎが得意。 ・都市部では、排水管が移動経路として使われることがある。 足跡 ・ 前後足とも5本指。人間の指のように細長い。 ・歩行パターンはジグザグ。 歩行パターン ↑ 被害 ・ 農作物被害や、生態系被害が問題となっている。 ・キツネやタヌキなどの在来種への悪影響のほか、北海道ではアオサギの集団営巣地放棄の原因としてアライグマが疑われている。 ・そのほか、家の屋根裏に住み着き、 糞尿・騒音被害 に加えてペットを襲ったり、ペットのエサを横取りするなどの問題もある 。 岩大アライグマ情報 ・ 2022年7月26日、キャンパス内でアライグマが撮影された。その後一度も撮影されていないことから、た またま岩大に寄っただけで、 定着はしていない と考えられる。 ・盛岡市ではすでにアライグマが確認されている。2021年には、岩手大学ツキノワグマ研究会が盛岡市猪去地区でアライグマを撮影している 。 (参考文献:       哺乳類のフィールドサイン観察ガイド 文一総合出版      The Wild Mammals of Japan             松香堂、日本哺乳類学会                アライグマ防除の手引き       環境省) ※岩手大学内キャンパスには多様な動物、植物が生息しています。大学の敷地や植物を荒らしたり、生息している動物の住処等を探したりなどしないようお願いいたします。 お手数おかけしますが、アンケートにもご協力いただければ幸いです。 アンケート↓ https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdTJUqkCqv585DdBj1mgDNexRJY6W815jCGFuqDPZrsMLTxDQ/viewform 2022年7月26日に撮影。 尻尾のしましま模様が特徴的。
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アカギツネ ( Vulpes vulpes ) ・犬の仲間(食肉目イヌ科)。 ・本州以南の ホンドギツネ 、北海道の キタキツネ の2亜種が分布。 ・平地から高山まで幅広く分布する。 ・動物食で、野ネズミや鳥類、昆虫類などを食べるが、秋には果実も食べる。 2022年9月10日撮影 ネズミかモグラらしきものを捕まえようとしている 足跡 ・前後足とも指跡と爪跡が残る。 ・足跡が 一直線上 になる 「ハンター歩き」 をする。 餌付け問題 ・塩分や油分の多い人間の食べ物は動物にとっては体に悪い。ドッグフードなども、食べ過ぎれば 肥満 となる。 ・北海道では、餌付けによってキツネを人間の行動域に定着させてしまうと、キツネから人間にエキノコックスが感染する危険性が高くなる。 ・「 疥癬(かいせん) 」という病気がキツネの間で流行する危険性が高くなる。疥癬はイヌ、ネコ、鳥、人間にも感染する。 疥癬 …ヒゼンダニというダニが皮膚に穴を開けてトンネルを掘り大量に寄生する病気。重症化するとだんだん全身の毛が抜けて皮膚がひび割れ、とても痒くなる。 最終的に死に至る個体も多い 。感染力が強いため周辺のキツネに感染させてしまう。動きが鈍くなるため、餌をとるのも難しくなるが、 餌付けによって簡単に餌が手に入ると疥癬に感染したキツネが長く生き残り、他のキツネに感染させるリスクが高まってしまう 。 岩大キツネ(通称ガンギツネ)情報 ・2021年に岩大キャンパス内で 3頭 の子ギツネが誕生し、子育てもしていた。                       (情報提供:岩手大学 Nature Circle けらけら) ・2022年現在は、少なくとも 3頭 が岩大キャンパスに住んでいる。  ・場所は秘密だが、恐らく学内に内に巣がある。 ・真夜中に大声で鳴きながらキャンパス内を走り回っているらしい。 ・キツネは本来夜行性。しかし、キャンパス内では頻繁に 昼間 に活動している。 (参考文献:哺乳類のフィールドサイン観察ガイド    文一総合出版       The Wild Mammals of Japan      松香堂、日本哺乳類学会       いいね!Hokudai           2021年4月19日 #エキノコックスだけじゃなかった!                          ~キ